デジタル大辞泉
「血書」の意味・読み・例文・類語
ち‐がき【血書(き)】
[名](スル)血で文字を書くこと。また、その文書。ちぶみ。けっしょ。「血書きした誓紙」
けっ‐しょ【血書】
[名](スル)強い決意や誠意を示すために自分の血で文字を書くこと。また、書いたもの。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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けっ‐しょ【血書】
- 〘 名詞 〙 熱意、誠意を表わすために血で書くこと。また、そうして書いたもの。
- (イ) 自分の血で文字を書くこと。また、その書いた文字や文書。
- [初出の実例]「女よりふかく恨むる事ある時、自然に血書(ケッショ)する事あり。是必折紙なり」(出典:評判記・色道大鏡(1678)六)
- (ロ) 血で経文や仏画を書くこと。また、その経文や仏画。血経。血仏。
ち‐がき【血書】
- 〘 名詞 〙 誓紙などに血で文字を書くこと。また、その文書。ちぶみ。けっしょ。
- [初出の実例]「血書(チカキ)は千枚かさね、土中に突き込み、誓紙塚と名付け」(出典:浮世草子・好色二代男(1684)八)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「血書」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の血書の言及
【血判】より
…[起請文]にとくにその例が多いが,[願文]などにもみられる。また,類似の方法に血書があるが,これは,血液を墨・朱にまぜたりして,それで花押を書いたり,文章そのものを書くものである。 血判は早い例では南北朝時代から知られ,たとえば1338年(延元3∥暦応1)の菊池武重起請文などにみられるが,一般には戦国時代とくに盛んになる。…
【血】より
…中世ヨーロッパには,殺人者が近寄ると死体から再び血が流れるという迷信が広くあり,ハンセン病(癩病)の治療に人血が有効とする考えもドイツなどに根強く残っていた。日本の血書や血判も,血がその人を代表するとみる観念に裏づけられている。血が流れて草花や土を染めた,という類の伝説は世界各地にあり,たとえば南方熊楠《十二支考》の〈虎〉の項に詳しい。…
※「血書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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