血液疾患による口腔粘膜症状

内科学 第10版 の解説

血液疾患による口腔粘膜症状(口腔粘膜・舌の疾患)

(7)血液疾患による口腔粘膜症状
1)歯肉出血:
急性骨髄性白血病血友病血小板減少性紫斑病などで生じる.白血病では歯肉出血から歯肉増殖が著明でANUGに移行する場合がある.
2)平滑舌:
鉄欠乏性貧血で生じる場合,舌炎,嚥下困難の合併を「Plummer-Vinson症候群」とよぶ.悪性貧血で生じる場合,Hunter舌炎とよばれる.[高戸 毅]
■文献
榎本昭二,他編:最新口腔外科学,第4版,医歯薬出版,東京,2000.玉置邦彦総編集:最新皮膚科学大系第17巻 付属器・口腔粘膜の疾患,第1版,中山書店,東京,2002.

出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報

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