家庭医学館 「血小板減少性紫斑病」の解説
けっしょうばんげんしょうせいしはんびょう【血小板減少性紫斑病 Thrombocytopenic Purpura】
[どんな病気か]
血小板は、血管が破損すると血栓(けっせん)を形成して出血を止めるだけではなく、それ自体さまざまな物質を分泌(ぶんぴつ)しています。これら血小板の分泌物によって、血管の細胞やコラーゲンの合成などがうながされ、血管の強さが保たれるようになっています。血小板の数が、血液1mm3あたり10万個以下になってくると、その程度に応じて出血傾向(しゅっけつけいこう)(「出血傾向とは」)が現われ、さらに5万以下になると紫斑が現われてきて、治療が必要な状態になってきます。
このように血小板の減少でおこる紫斑病を血小板減少性紫斑病といい、特発性血小板減少性紫斑病(とくはつせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)、血栓性血小板減少性紫斑病(けっせんせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)、溶血性尿毒症症候群(ようけつせいにょうどくしょうしょうこうぐん)などがあります。