家庭医学館
「血小板減少性紫斑病」の解説
けっしょうばんげんしょうせいしはんびょう【血小板減少性紫斑病 Thrombocytopenic Purpura】
◎血小板が著しく減少する
[どんな病気か]
血小板は、血管が破損すると血栓(けっせん)を形成して出血を止めるだけではなく、それ自体さまざまな物質を分泌(ぶんぴつ)しています。これら血小板の分泌物によって、血管の細胞やコラーゲンの合成などがうながされ、血管の強さが保たれるようになっています。血小板の数が、血液1mm3あたり10万個以下になってくると、その程度に応じて出血傾向(しゅっけつけいこう)(「出血傾向とは」)が現われ、さらに5万以下になると紫斑が現われてきて、治療が必要な状態になってきます。
このように血小板の減少でおこる紫斑病を血小板減少性紫斑病といい、特発性血小板減少性紫斑病(とくはつせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)、血栓性血小板減少性紫斑病(けっせんせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)、溶血性尿毒症症候群(ようけつせいにょうどくしょうしょうこうぐん)などがあります。
出典 小学館家庭医学館について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の血小板減少性紫斑病の言及
【血小板】より
…血小板数が減ったり,血小板の機能(粘着,凝集能)が悪いと,軽い外力ですぐ皮膚や粘膜に点状出血を生じ,止血するのにも長時間を要するようになる。これを[紫斑病](血小板減少性紫斑病)という。[血液][血液凝固][血球]【松本 昇】。…
【紫斑病】より
…病理組織学的には,初期の赤血球の血管外溢出(いつしゆつ)(すなわち出血)と,末期の血鉄素(ヘモジデリン)沈着が特徴的である。 血小板減少による紫斑病は,血小板減少性紫斑病idiopathic thrombocytopenic purpura(ITPと略す)といわれ,血小板の減少によって,血液凝固作用が低下して,出血傾向となるために起こるものである。紫斑は,大小さまざまな形を呈し,下腿伸側に多く出現するが,部位は必ずしも一定しない。…
【脾臓】より
…
[摘脾]
手術により脾臓を取り除くことを摘脾splenectomyという。外傷による脾臓の破裂,血球減少をもたらす脾機能亢進症,遺伝性球状赤血球症などの貧血で,赤血球の破壊が主として脾臓で行われている病気,脾臓で血小板が貯蔵,破壊されるために出血しやすくなる血小板減少性紫斑病などでは治療の目的で摘脾が行われる。成人では摘脾による重篤な後遺症はおこらないが,一過性の血小板,白血球(とくに好中球)の増加,赤血球内の空胞(摘脾後空胞)など末梢血液に変化が生ずる。…
※「血小板減少性紫斑病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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