衆院選の1票の格差訴訟

共同通信ニュース用語解説 「衆院選の1票の格差訴訟」の解説

衆院選の1票の格差訴訟

国会議員1人当たりの有権者数が選挙区ごとに異なるため、投票価値に不平等が生じる状況は、法の下の平等に反するとして、選挙無効を求める訴訟。不平等が著しいだけなら「違憲状態」、これが合理的期間内に是正されなければ「違憲」となる。最高裁は1972年選挙(4・99倍)と83年選挙(4・40倍)を違憲と判断。ただ公共利益を著しく害する事情がある場合は請求を棄却できる「事情判決」の考え方を用い、選挙無効は回避した。格差2倍未満を原則とした94年の小選挙区制導入後、最高裁は2009年選挙(2・30倍)と12年選挙(2・43倍)を違憲状態とした。

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