行ない出ず(読み)おこないいず

精選版 日本国語大辞典 「行ない出ず」の意味・読み・例文・類語

おこない‐い・ずおこなひいづ【行出】

  1. 〘 他動詞 ダ下二段活用 〙
  2. 仏道修行の功徳法力によってその霊験を現わす。おこないいだす。
    1. [初出の実例]「この毗沙門(びさもん)は命蓮聖(まうれんひじり)の、をこなひいでたてまつりたるけるとか」(出典古本説話集(1130頃か)六五)
  3. 物事処置について指図する。
    1. [初出の実例]「かかる、いみじと思ひて、『胴かきすゑよ』とおこなひいでたるに」(出典:落窪物語(10C後)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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