日本歴史地名大系 「行敷崎」の解説 行敷崎ゆきしきざき 長崎県:上県郡上県町湊村行敷崎古代にみえる上県郡の岬。「続日本後紀」承和一〇年(八四三)八月二二日条に「対馬島上県郡竹敷埼」とみえ、去る一月中旬より八月六日まで、新羅国辺りからはるかに鼓声(軍鼓)の音が聞えてくると、この崎の防人が報告している。現美津島(みつしま)町の竹敷(たけしき)は下県郡であり、新羅国からは遠い。一書に行敷とあることから、「津島紀略」は上県郡行敷崎であろうという。藤仲郷は湊(みなと)の北西の岬を行敷崎とし、「津島紀事」は湊の南の西(にし)ノ内(うち)といい、その南岸を鋤(すき)崎と称することから、靭鋤(ゆきしき)崎であり、悠基主基崎または行敷崎とも書くという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by