精選版 日本国語大辞典 「行過」の意味・読み・例文・類語
いき‐すぎ【行過】
ゆき‐すぎ【行過】
- 〘 名詞 〙
- ① 行きすぎること。目的より先の所まで行くこと。いきすぎ。また、通りすがり。
- [初出の実例]「私は道の行き過ぎに私を彌次る子供が何より怖くて」(出典:途上(1932)〈嘉村礒多〉)
- ② ( 形動 ) 度を越すこと。分を越えたふるまいをすること。また、そのさま。おせっかい。いきすぎ。
- [初出の実例]「是は異端のおしへにて、ゆき過といふ物也」(出典:随筆・独寝(1724頃)下一〇二)
- ③ ( 形動 ) 知ったかぶりや出すぎたことを言ったりしたりすること。やたらに通人ぶったり趣向をこらしたりすること。また、そのさま。いきすぎ。
- [初出の実例]「泣本赤本の目よりも、行過(ユキスギ)と嘲り、仮在行(きいたふう)と笑ふべし」(出典:滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)序)