術無し(読み)ズツナシ

デジタル大辞泉 「術無し」の意味・読み・例文・類語

ずつ‐な・し【術無し】

[形ク]《「ずちなし」の音変化》どうにもしようがない。せつない。つらい。じゅつない。
「白髪蒼顔なる形も―・き事もよく相似たるを」〈四河入海二一
「ああ―・い苦しいと悶えわななきそぞろ言」〈浄・油地獄

すべ‐な・し【術無し】

[形ク]どうしてよいかわからず困りはてるさま。どうしようもない。
「かくばかり―・きものか世の中の道」〈・八九二〉

ずち‐な・し【術無し】

[形ク]なすすべもなく困り果てるさま。じゅつない。ずつない。
「妹のあり所申せと責めらるるに―・し」〈・八五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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