袋番所跡(読み)ふくろばんしよあと

日本歴史地名大系 「袋番所跡」の解説

袋番所跡
ふくろばんしよあと

熊本藩南端の薩摩との国境に置かれた番所。薩摩街道筋の陸口番所は袋村の中心部、国境から二キロほどの所に置かれ、隣には一一枚立の高札場があった。「国誌」には「袋村陸口下番所 郡筒ノ者二人宛在番ス」とある。天明三年(一七八三)ここを旅した古川古松軒は「西遊雑記」に「往来人をさして不改、さつまの番所にては旅人の改、六つかし。しかれども間道、抜道いく筋もあれば、肥後の水股、佐敷の商人薩州への往来はみなみな抜道を入るといへり」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 ほか

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む