袖付け衣(読み)ソデツケゴロモ

デジタル大辞泉 「袖付け衣」の意味・読み・例文・類語

そでつけ‐ごろも【袖付け衣】

端袖はたそでのついた長袖の衣。
宮人の―秋萩ににほひよろしき高円たかまとの宮」〈・四三一五〉
袖のついた衣。肩衣かたぎぬに対していう。
頸付うなつき童髪わらはがみには結ひはたの―着し我を」〈・三七九一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「袖付け衣」の意味・読み・例文・類語

そでつけ‐ごろも【袖付衣】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 袖のついている衣。袖のない肩衣(かたぎぬ)に対していう語。そでつきごろも。
    1. [初出の実例]「頸(うな)つきの 童子(わらは)が身には ゆひはたの 袂著衣(そでつけごろも) 着し我れを」(出典万葉集(8C後)一六・三七九一)
  3. (ほう)直衣(のうし)狩衣(かりぎぬ)などのように、鰭袖(はたそで)のある衣。
    1. [初出の実例]「宮人の蘇泥都気其呂母(ソデツケゴロモ)秋萩ににほひよろしき高円の宮」(出典:万葉集(8C後)二〇・四三一五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android