宮人(読み)キュウジン

デジタル大辞泉の解説

きゅう‐じん【宮人】

宮中に仕える人。多くは女官をさす。

みや‐びと【宮人】

《古くは「みやひと」》
宮中に仕える人。官人。
「―もよろこびあへり」〈澪標
神に仕える人。神官。
「あれにまします―の」〈謡・道成寺

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大辞林 第三版の解説

きゅうじん【宮人】

宮中に仕える人。多く女官をいう。

みやびと【宮人】

〔古くは「みやひと」〕
宮中に仕えている人。宮仕えする人。 「 -の脚結あゆいの小鈴/古事記
神に仕える人。神主。 「皇祖すめろきの神の-ところつら/万葉集 1133

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精選版 日本国語大辞典の解説

きゅう‐じん【宮人】

〘名〙 後宮に仕える女性。女官。
※令義解(718)後宮職員「宮人〈謂。婦人仕官者之惣号也〉職員」 〔易経‐剥卦〕

く‐にん【宮人】

〘名〙 (「く」は「宮」の呉音) 宮仕えをしている婦人。きゅうじん。

みや‐びと【宮人】

〘名〙 (古くは「みやひと」)
① 宮仕えする人。宮中に仕える人。官人。また、宮中の女官をさす。きゅうじん。くにん。
古事記(712)下・歌謡「美夜比登(ミヤヒト)の 足結(あゆひ)の小鈴 落ちにきと 美夜比登(ミヤヒト)とよむ 里人もゆめ」
② 神に仕える人。神官。みやうど。
※古事記(712)下・歌謡「御諸に 築くや玉垣 斎き余し にかも寄らむ 神の美夜比登(ミヤヒト)

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世界大百科事典内の宮人の言及

【後宮】より

…また后妃や,天皇に奉仕する十二女司,后妃に仕える女性らの居住地区をいう。6世紀末から后妃の地位が確立し,そのなかから大后(おおきさき)を立てたが,以降7世紀中葉にかけて,大后と《日本書紀》が〈妃,夫人,嬪〉と適宜に表現する后妃(みめ)らがあり,その下に宮人(めしおんな)などがあった。ついで672年(天武1)の壬申(じんしん)の乱後に後宮制が整えられ,皇后,妃,夫人の后妃と宮人らというしくみが生まれて,大宝・養老令で完成した。…

【職事】より

…また官位相当の職ではない郡司四等官や軍団の指揮者である大・少毅は,その職務内容から〈外職事(げしきじ)〉ともよばれたが,それらは職事官ではありえない。そして官司機構に参加する女性たちの総称である宮人(くにん)のうち,後宮の十二女司の主要な職員である掌(しよう)以上は〈職事〉とされ,そのほかの宮人たちをさす散事(さんじ)と区別された。その在京の文武職事および大宰府,壱岐・対馬嶋の職事官は,半年ごとに120日以上出勤すると,それぞれの官位によって季禄(きろく),つまり春夏禄・秋冬禄をあたえられた。…

【女官】より

…この称が史上にあらわれるのは8世紀末。律令用語としては〈宮人〉の語が用いられたが,これは後宮の諸司が内廷的要素を強く含み,厳密な意味で〈官〉と称しえなかったためである。女官の語の出現は宮人の地歩の上昇と律令制の動揺による用字法の混乱を意味する。…

【後宮】より

…また后妃や,天皇に奉仕する十二女司,后妃に仕える女性らの居住地区をいう。6世紀末から后妃の地位が確立し,そのなかから大后(おおきさき)を立てたが,以降7世紀中葉にかけて,大后と《日本書紀》が〈妃,夫人,嬪〉と適宜に表現する后妃(みめ)らがあり,その下に宮人(めしおんな)などがあった。ついで672年(天武1)の壬申(じんしん)の乱後に後宮制が整えられ,皇后,妃,夫人の后妃と宮人らというしくみが生まれて,大宝・養老令で完成した。…

※「宮人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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