精選版 日本国語大辞典 「鰭袖」の意味・読み・例文・類語 はた‐そで【鰭袖・端袖】 〘 名詞 〙 衣服の部分の名称。袍(ほう)・狩衣(かりぎぬ)・直垂(ひたたれ)などの袖はゆきが長く一幅半に仕立てるので、袖付け部分の一幅の奥袖に対して、袖口の半幅の部分。⇔奥袖。鰭袖〈三十六歌仙絵 敦忠〉[初出の実例]「わが御直衣よりは、色ふかしとみ給に、はた袖もなかりけり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)紅葉賀)「赤地錦直垂に、大頸・端袖(ハタソテ)は紺地の錦にてぞ裁たれたる」(出典:源平盛衰記(14C前)二三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例