裁縫教育(読み)さいほうきょういく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「裁縫教育」の意味・わかりやすい解説

裁縫教育
さいほうきょういく

裁縫すなわち衣服の裁ち方や縫い方を授ける教育。裁縫はお針,針仕事などと呼ばれ,古来庶民女子の基礎教養の一つとして重視されてきた。 1878年の教育令で「殊ニ女子ノ為ニハ裁縫ノ科ヲ設クヘシ」と定め,裁縫教育が初めて学校教育に導入された。これには当時男子と比較して著しく低調であった女子の小学校就学を奨励する意図もこめられていた。第2次世界大戦後は家庭科なかに「被服」として含まれ,小学校,中学校では男子にも課せられている。

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世界大百科事典(旧版)内の裁縫教育の言及

【裁縫】より

…洋裁の技法および洋裁用具の普及につれてその影響が和裁にも及び,ことに第2次世界大戦後は和服を立体的に裁断し,洋服生地を使用することなども行われるようになってきている。
[日本の裁縫教育]
 裁縫の教育には家庭でするものと学校で行われるものとがある。家庭の教育は子女がかなりの年齢になったとき母親や姉などに手引きされ教えられるもので,明治の初めころまでは主としてこれのみで行われた。…

※「裁縫教育」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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