装甲列車14-69(読み)そうこうれっしゃいちよんろくきゅう(英語表記)Bronepoezd No.14-69

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「装甲列車14-69」の意味・わかりやすい解説

装甲列車14-69
そうこうれっしゃいちよんろくきゅう
Bronepoezd No.14-69

ソ連の作家 V.イワーノフの小説。 1921~22年発表。 A.ファジェーエフの『壊滅』と並んで,反革命軍と英雄的に戦ったパルチザン闘争を描いた代表的作品。極東に起った革命を鎮圧するために,白衛軍は装甲列車 14-69を派遣する。ボルシェビキ組織からこの列車の破壊指令を受けた農民パルチザンたちが,死を賭して任務を遂行する。白衛軍側の人間の空虚感,敗北感と対照的に,パルチザン農民の楽天的な英雄主義,根強い闘志がみごとに示されている。

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世界大百科事典(旧版)内の装甲列車14-69の言及

【イワーノフ】より

…ゴーリキーの影響のもとに作家活動を始め,1921年ペトログラード(現,サンクト・ペテルブルグ)に出て〈セラピオン兄弟〉グループの一員になった。アジアでのパルチザン戦の様相を色鮮やかな装飾的文体で描いた中編小説《パルチザン》(1921),《装甲列車14‐69》《色ある風》(ともに1922)などによって,ソビエト散文の最初の代表者として揺るぎない名声を獲得した。《装甲列車14‐69》は27年に劇化され,ソビエト演劇の古典的名作のひとつになった。…

※「装甲列車14-69」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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