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即時取得 そくじしゅとく

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

即時取得
そくじしゅとく

善意取得ともいう。動産または有価証券を無権利者から善意で取得した者が,これらについての完全な権利を即時に取得すること。動産について,民法は,平穏かつ公然にその占有を始めた者が善意にしてかつ過失がないときは即時にその動産のうえに行使する権利を取得する旨規定している (192条) 。

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デジタル大辞泉の解説

そくじ‐しゅとく【即時取得】

処分の権限のない動産の占有者を正当な権利者と誤信して取引し、平穏かつ公然に動産の占有を得た者が、その動産について所有権や質権を取得すること。善意取得即時時効

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百科事典マイペディアの解説

即時取得【そくじしゅとく】

動産を処分する権利のない者を権利があると誤信してこれと取引し,善意無過失かつ平穏公然にその動産の占有を得た者が,その動産に対して完全な権利を取得すること(民法192条)。
→関連項目ゲウェーレ公信の原則不動産

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世界大百科事典 第2版の解説

そくじしゅとく【即時取得】

例えば,AがBから絵画を買い受けたが,実はこの絵画の所有者はBではなくCで,BはCから一時預かっていたにすぎないのに,Aに対しては自分が所有者だと言って売ったような場合,Aは所有者でない者から買い受けたにすぎないので,有効に絵画の所有権を取得できないはずである。しかし,AがBを所有者だと信ずるのがもっともであるといえるような事情のあるときには,Bを信頼して絵画を預けたCよりもAを保護して取引の安全を図ることが必要となる。

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大辞林 第三版の解説

そくじしゅとく【即時取得】

処分の権限のない動産の占有者を権利者と信じ、有効な取引に基づいて、平穏・公然に動産を譲り受けた者が、その動産について完全な権利を取得すること。善意取得。即時時効。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

即時取得
そくじしゅとく

処分の権限のない動産の占有者を権利者であると誤信して、その者と取引をした相手方が、その動産について所有権や質権を取得する制度(民法192条~194条)。善意取得ともいう。たとえば、借り主として時計を占有しているにすぎない者を所有者だと思ってその時計を買った者は、時計の所有者になる。本来なら処分の権限のない者との取引ではその物についての権利を取得できないのだが、動産取引の安全を図るために認められた制度である。もっとも、取引の目的物が盗品や遺失物であった場合には、とくに真実の所有者を保護する必要があるため、真実の所有者は2年間は盗品・遺失物の買い主から無償で返還してもらうことができる。不動産の取引には即時取得は認められていない。なお、手形、小切手その他の有価証券については、動産の場合よりいっそう厚く取得者を保護している(手形法16条2項、小切手法21条)。[高橋康之・野澤正充]

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世界大百科事典内の即時取得の言及

【公信の原則】より

…日本の民法は,動産の物権変動の場合にのみ公信の原則を採用し,占有に公信力を与えている(民法192条)。即時取得(善意取得ともいう)の制度がこれである。これによると,先の例で,動産をDが占有しているためにDを所有者と信頼してその者から買い受けた第三者は,たとえDがその動産をCから借りているにすぎない場合であっても,所有権を取得し,その反射的効果として真実の所有者Cは所有権を失うことになる。…

【善意取得】より

…小切手法21条も小切手につき同様のことを定める(株券についても商法229条が同旨のことを定める)。 民法も動産の善意取得(民法では即時取得という)を認めており,両者はともに〈公信の原則〉(取引社会一般の信頼を保護する原則)を採用したものであるが,両者の間には次のような差異がある。民法の即時取得においては,動産が盗品・遺失物であるときは被害者または遺失主は,善意の取得者に対しても盗難・遺失の時より2年間はその物の返還請求ができるが,手形・小切手(および株券)の場合には,証券の被害者または遺失主は善意取得者に対し返還請求ができない。…

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