裏返る(読み)ウラガエル

デジタル大辞泉 「裏返る」の意味・読み・例文・類語

うら‐がえ・る〔‐がへる〕【裏返る】

[動ラ五(四)]
裏が返って表になる。ひっくり返る。「葉が―・る」「声が―・る」
味方が敵となる。裏切る。心変わりする。「―・って寝首く」
相いれなくなる。逆になる。
想頭かんがえが―・って」〈露伴・いさなとり〉

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精選版 日本国語大辞典 「裏返る」の意味・読み・例文・類語

うら‐がえ・る‥がへる【裏返】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 裏が返って表になる。ひっくり返る。
    1. [初出の実例]「難波江に心とまりて蘆の葉にうらがへるべき心地こそせね」(出典:栄花物語(1028‐92頃)松の下枝)
  3. 心変わりする。味方を裏切って敵方につく。寝返る。
    1. [初出の実例]「思ふにも後合せになりにけり〈寂然〉。この連歌、こと人つくべからずと申しければ、うらがへりたる人のこころは」(出典:時雨亭文庫本聞書残集(12C末))
  4. 互いに、相容れなくなる。逆になる。
    1. [初出の実例]「互に相ひ背反(〈注〉ウラガヘル)するものの如くして、相並んで行かざるべからざるものあり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉三二)
  5. 高音を発声するときに、地声が出ず、裏声になってしまう。「声が裏返る」

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