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地声 じごえ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

地声
じごえ

人間の音声の分類用語。生理学,音声学音楽学などでその概念定義に差がある。普通,人の音域のうち低音域の胸声を意味し,高音域の頭声すなわち裏声に対するものとされるが,胸声,頭声とも共鳴の場所は同じである。地声は声帯筋の緊張により起きるもので,声帯は全長全幅にわたり振動する。これに対して裏声は輪状甲状筋の収縮のために輪状甲状関節が移動し,声帯は前後に引張られて声帯全長の一部のうち内縁の一部が振動する。ただし,音楽的な発声においては,地声と裏声の境を判然としないように移行することもあり,その境の部分を中声ともいう。また地声は音楽としての発声 (歌声) によらない会話などの発声 (話し声) をいうこともあり,さらに,男声において特殊な発声による特に高音域の裏声に対して,単に普通の音楽的な発声をいうこともある。その他洋楽のベルカントの発声に対して邦楽的な発声をさしていうこともある。

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デジタル大辞泉の解説

じ‐ごえ〔ヂごゑ〕【地声】

その人が生まれつき持っている声。持ち前の声。「地声が大きい」
音楽で、裏声に対して、自然な発声法で出す声。→裏声1

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大辞林 第三版の解説

じごえ【地声】

生まれつきの声。ふだんの声。
技巧的な発声をしない自然の声。 → 裏声うらごえ

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世界大百科事典内の地声の言及

【声】より

…声を高くしていくとき,ある範囲の高さまでは声帯の内部にある声帯筋もだんだんに緊張を増して,声帯も比較的厚く,声帯も正中線で十分に閉じる。この範囲の声を〈地声〉という。しかし,ある高さを超えると声帯筋の働きが弱まり,声帯は急に薄く引き伸ばされるようになって閉じ方も不完全になる。…

【発声】より

…【井形 ちづる】
[日本]
 日本音楽の歌唱における発声法は,種目による差異が大きく,まだ総合的に体系づけられてはいない。一般に,洋楽のベル・カント唱法に比すれば,話し声に近い〈地声〉によるものとされ,高音域の特別な発声を〈裏声〉と称することなどが行われている。しかし,実際には,たとえば能などにおいては,せりふ部分でさえも,歌唱部分と発声法の相違は少なく,しかも普通の話し声とは,まるで異なる発声法によっている。…

※「地声」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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