ふくこうしゃ
複向斜
synclinorium
複合向斜の意味。いくつかの単位褶曲の集合からなるが,全体として大構造のなかで向斜の性格を示すもの。この語を初めて提唱したJ.D.Dana(1873)は,syncline(アパラチアなどの地向斜)から生まれた山地(ギリシア語でoros)という意味で,synclin-oriumという合成語をつくったが,oriumがラテン語の「場所」の意味に取り違えられ,現在ではもっぱら上記のように用いられるようになった。
執筆者:小島 丈児・山下 昇
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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複向斜
小さな褶曲が集まって全体として大規模な褶曲を作り,褶曲波面が複合的な向斜を作る場合に複向斜という.その軸面は構造の軸から外側および下向きに発散して逆向きの扇状となる.この語は現在はデーナが導入して以来変化して,地向斜の変形で起きた構造に関係するものとなっている[Dana : 1873, Peach & Horne : 1899, Aubouin : 1965].エクソクライン(exocline),inverted-fan structure, pseudoanticlinalなどは同義.[Lapworth : 1889].
出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
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複向斜
ふくこうしゃ
synclinorium
複合向斜の意味。一連の小さな褶曲が,全体として大きな向斜をつくった構造。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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