褐虫藻(読み)カッチュウソウ

デジタル大辞泉「褐虫藻」の解説

かっちゅう‐そう〔‐サウ〕【褐虫藻】

単細胞渦鞭毛藻類うずべんもうそうるい総称サンゴクラゲイソギンチャクなどの細胞内で共生し、光合成による生産物を宿主に渡す。サンゴに何らかのストレスがかかると、これらの藻類が細胞から抜け出し、白化現象を引き起こす。共生藻とも総称される。

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世界大百科事典内の褐虫藻の言及

【サンゴ礁(珊瑚礁)】より

…以上三つの条件のうち温度条件は,造礁サンゴの広域的な分布を決め,塩分濃度は河川の流入する河口周辺を除いては,世界的にほぼこの範囲にある。照度条件は,造礁サンゴの組織内に共生する褐虫藻が光合成をする必要があるための条件で,深度限界を決めている。造礁サンゴは組織内に褐虫藻が共生するため,浅所で非常に速い石灰化率を維持できる。…

【シャコガイ(硨磲貝)】より

…体を包む外套(がいとう)はよく発達しており,それを殻の外にのび出している。その組織内に褐虫藻Zooxanthellaが共生していて,濃紺や褐色などシャコガイの種類によっていろいろな色になっている。シャコガイはプランクトンも食べるが,また褐色藻が日光にあたると炭酸同化作用を行い,それでできる酸素とブドウ糖などをシャコに提供する。…

【ヨロイイソギンチャク】より

…口盤は青褐色か濃褐色。体内にゾーキサンテラ(褐虫藻類)を共生させている。クロガネイソギンチャクと似ているが,体壁のこぶが全体に散らばっていて付着している砂粒の量が少ないことで区別できる。…

※「褐虫藻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報