日本歴史地名大系 「西今村」の解説 西今村にしいまむら 滋賀県:彦根市旧犬上郡地区西今村[現在地名]彦根市西今町戸賀(とが)村・小泉(こいずみ)村の南に位置し、朝鮮人街道が通る。〔中世〕村内に京都大徳寺養徳(ようとく)院・岩倉実相(いわくらじつそう)院の所領があり、長禄三年(一四五九)一〇月二五日の実相院門跡領目録(実相院文書)に「近江国西今村之内河村屋敷分」とみえ、養徳院から寄進されたとある。「蔭涼軒日録」文正元年(一四六六)二月一六日条によると、養徳院領西今村に対する吉田弾正の違乱が幕府に訴えられており、幕府ではこれを停止させるよう奉行人飯尾之種に命じている。その後も押領が続き、文明七年(一四七五)五月一八日、「養徳院領近江国西今村買得地諸入免并寺庵等河村跡」を養徳院に安堵する足利義政の御教書が出されている(大徳寺文書。以下同文書は省略)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by