日本歴史地名大系 「西叡山」の解説 西叡山さいえいざん 大分県:豊後高田市小田原村西叡山国東(くにさき)半島西部の基部、豊後高田市南部にある山。標高五七一メートル。明治二二年(一八八九)成立の田染(たしぶ)村と河内(かわち)村との境にあり、南西域は急崖を伴う輝石安山岩質の溶岩流で岩場が多い。高(たか)山ともよばれる。織豊期以降の成立と思われる六郷二十八山本寺目録(太宰管内志)に「西叡山高山寺」とみえ、序分本山八ヵ寺の一、高山(たかやま)寺があった。安貞二年(一二二八)五月日の六郷山諸勤行并諸堂役祭等目録写(長安寺文書)には「高山寺、本尊薬師如来、并観世音菩薩高山去里数丁」とみえ、将軍家祈祷のための諸勤行・諸堂役祭が注進されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by