西坪村(読み)にしつぼむら

日本歴史地名大系 「西坪村」の解説

西坪村
にしつぼむら

[現在地名]名和町西坪

東坪村の西にあり、北は日本海に臨む。拝領高二二三石余、本免四ツ三歩。給人所付帳によると河瀬氏・山本氏の給地があった。天保三年(一八三二)の山林反別は八反余、竹運上銀一七匁一分が課せられていた(藩史)幕末の六郡郷村生高竈付では生高三三二石余、竈数四四。山本氏の本米や懸り物は淀江よどえ(現淀江町)の長尾屋へ納められた(在方諸事控)。万治二年(一六五九)八月、西坪海岸に異形の破船が漂着し藩に通報された。藩からはその旨幕府に報告されている(因府年表)。享保四年(一七一九)御来屋みくりや村の市兵衛は代替地を提供して西坪の御立山の一部を開墾した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android