名和町(読み)なわちよう

日本歴史地名大系 「名和町」の解説

名和町
なわちよう

面積:四五・〇四平方キロ(境界未定)

東は中山なかやま町、南および西は大山町で、北は日本海に臨む。大山を水源とする阿弥陀あみだ川が町の西端を北流して日本海に注ぐ。海岸地帯は幅の狭い帯状の平地が崖下(標高約二〇メートル)に発達し、御来屋みくりや下坪しもつぼ木料きりようの諸港がある。海崖下からの湧水は飲料水や農業用水となっている。町域の大部分は高原状の傾斜のある台地で、標高一〇〇メートル以上には畑作を行う一〇余の開拓集落があり、標高四〇〇―五〇〇メートルに展開する大草原は放牧場となっている。JR山陰本線と国道九号が海岸に沿って東西に通る。考古遺跡は約二〇〇ヵ所確認されており、うち古墳が一一〇基あり、大山北麓のなだらかな丘陵地帯と海岸部の段丘上に散在する。縄文時代早期から奈良時代までの遺跡がみられ、高原丘陵地には縄文・弥生時代遺跡、標高六〇〇メートル以下の丘陵・段丘に古墳時代以降の遺跡が立地する傾向にある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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