西奈弥神社(読み)せなみじんじや

日本歴史地名大系 「西奈弥神社」の解説

西奈弥神社
せなみじんじや

[現在地名]村上市瀬波浜町 町裏

瀬波せなみ集落の西方砂丘上に鎮座する。創建の年代は不明。祭神は保食神。「延喜式」神名帳の磐船いわふね郡八座のうちの「西奈弥ニシナミノ神社」に比定される。当社旧蔵の永享一二年(一四四〇)八月一日の紀年銘のある鰐口には「気比大菩薩」と刻される。寛政元年(一七八九)の瀬波町明細覚書(大滝正輔氏蔵)にも気比けひ大明神と記され、敦賀つるが(現福井県敦賀市)にある気比神宮の祭神を船関係の人たちが勧請し祀ったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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