西富岡村(読み)にしとみおかむら

日本歴史地名大系 「西富岡村」の解説

西富岡村
にしとみおかむら

[現在地名]伊勢原市西富岡

村の東方愛甲あいこう(現厚木市)との境に山が連なり、弓張ゆみはり川が西北から東南に流れる。西は日向ひなた村、東は東富岡ひがしとみおか村、南は上糟屋かみかすや村、北は愛甲郡小野おの(現厚木市)に接する大山の麓の村。津久井つくい県道荻野おぎの道・日向道が通る。

永正一六年(一五一九)四月二八日の宗瑞(伊勢長氏)箱根領注文(県史三)には「七十三くわん文 とみおか 大草」とみえ、小田原衆所領役帳には幻庵「八拾貫文 中郡富岡」とある。慶長八年(一六〇三)の御縄上納勘定事(堀江文書)に「西富岡郷」とみえる。村の北方の小名実蒔原さねまきはらを「風土記稿」は、延徳元年(一四八九)三月一日の上杉定正書状写(県史三)にみえる、前年の長享二年二月五日に上杉顕定・憲房らと定正が戦った「相州実蒔原」にあてる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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