西島松5遺跡(読み)にししままつごいせき

日本歴史地名大系 「西島松5遺跡」の解説

西島松5遺跡
にししままつごいせき

[現在地名]恵庭市西島松

柏木かしわぎ川と支流であるキトウシメンナイに挟まれた標高約二五メートルの低い台地上に立地する、縄文時代早期から擦文時代にかけての複合遺跡。平成一二年(二〇〇〇)に発掘調査が行われ、縄文時代の遺構・遺物のほか、北大III式期の土壙八三基と、擦文時代前期周溝のある墓六基が検出された。土壙は直径一メートル前後の楕円形または隅丸長方形で、土器を埋設した袋状のピットをもち、刀・斧・刀子などの金属製品が豊富に副葬される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 変遷

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android