日本歴史地名大系 「恵庭市」の解説 恵庭市えにわし 北海道:石狩支庁恵庭市面積:二九四・八七平方キロ(境界未定)昭和四五年(一九七〇)一一月に恵庭町が市制を施行して成立。石狩支庁の南部に位置し、北は北広島市、札幌市南区・清田区、東は空知支庁夕張郡長沼(ながぬま)町、南は千歳市、西は札幌市南区に接する。市域の北部を島松(しままつ)川、中央部を漁(いざり)川が横断してから北流する。市域の四六パーセントが山林で西部を占め、一六パーセントが農地で東部に広がっている。西島松に陸上自衛隊島松駐屯地、柏木(かしわぎ)町に北恵庭駐屯地、恵庭に南恵庭駐屯地があり、並びに陸上自衛隊北海道大演習場の島松地区・同恵庭地区演習場などがあって、その他の地目が三〇パーセントを占める。山林地帯の奥部は空沼(そらぬま)岳(一二五一メートル)、漁岳(一三一八メートル)、恵庭岳(一三一九・七メートル)などが連なる山岳地帯で、支笏洞爺(しこつとうや)国立公園の指定区域に入っている。市域の中央部を南北にJR千歳線、国道三六号・道央自動車道が走り、主要道道の恵庭―栗山(くりやま)線・江別―恵庭線・恵庭岳公園線が互いに交差する。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「恵庭市」の意味・わかりやすい解説 恵庭〔市〕えにわ 北海道南西部,石狩平野の南端から恵庭岳の北斜面にかけて広がる市。 1970年市制。地名は恵庭岳のアイヌ語名エエニワ (鋭くとがった山の意) に由来。 1871年大阪府出身の中山久蔵が島松川沿岸に入植したのが開拓の始り。丘陵地が総面積の 70%を占め,北東部は農耕地,市街地。札幌,千歳両市の中間にあって都市化が著しく,乳製品,金属製品,建材,紙製品などの工場が立地。東部の農村地帯では,米作のほか酪農が行われる。 JR千歳線恵み野駅近郊は宅地化が進み,国道 36号線,道央自動車道沿いに飲食店などが進出。恵庭岳北西麓は支笏洞爺国立公園に属する。面積 294.65km2(境界未定)。人口 7万331(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by