西川勉(読み)ニシカワ ツトム

20世紀日本人名事典 「西川勉」の解説

西川 勉
ニシカワ ツトム

大正・昭和期の著述家,詩人



生年
明治27(1894)年6月30日

没年
昭和9(1934)年8月1日

出生地
愛媛県宇摩郡金田村

学歴〔年〕
早稲田大学英文科〔大正5年〕卒

経歴
文筆家として立ち、主として詩、童謡評論翻訳等を発表、数篇の小説もある。昭和4年読売新聞社に入り、囲碁部を担当した。萩原恭次郎らと親交があり、「グウルモンの詩」(「文章世界」大正8年)、「聯想詩派一私観」(「日本詩人」14年)、「聯想詩派提唱の根拠」(「日本詩人」15年)などがある。また創作童謡の少ないことを「童謡及び童話界の現状」(「早稲田文学」10年)で指摘し、西條八十と共に「日本童謡選集」を編集した。翻訳に「メエテルリンク童話集」「母を尋ねて三千里」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「西川勉」の解説

西川勉 にしかわ-つとむ

1894-1934 大正-昭和時代前期の評論家,翻訳家。
明治27年6月30日生まれ。早大卒業後,詩,評論,翻訳,童謡などを発表。昭和4年読売新聞社にはいり,覆面子(2代目)の名で囲碁欄を担当した。昭和9年8月1日死去。41歳。愛媛県出身。編著に「日本童謡選集」(共編),翻訳に「メエテルリンク童話集」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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