西川古柳(読み)ニシカワ コリュウ

20世紀日本人名事典 「西川古柳」の解説

西川 古柳(4代目)
ニシカワ コリュウ

昭和・平成期の人形遣い(八王子車人形) 西川古柳座宗家。



生年
大正11(1922)年8月5日

没年
平成12(2000)年11月1日

出生地
東京

本名
瀬沼 時雄

別名
宗家名=西川 柳峰(ニシカワ リュウホウ)

学歴〔年〕
恩方青年学校卒

主な受賞名〔年〕
芸術祭賞(演劇部門)〔平成6年〕,伝統文化ポーラ賞(特賞 第16回)〔平成8年〕

経歴
幕末に初代西川古柳が箱車を使い演じた一人遣いの人形芝居・八王子車人形の4代目家元。西川古柳座を主宰し、座員5人とともに活躍。昭和36年東京都無形文化財の指定を受け、50年度から米国やヨーロッパなどで公演、古典のほかジプシーや南海の少女などの人形を工夫し、スパニッシュダンスなども披露。平成3年ソ連のウラジオストクの公演でもフラダンスを登場させる。5年芸術祭賞受賞。8年八王子車人形は国の無形民俗文化財に指定された。同年秋長男に5代目を譲り、自身は後、柳峰と名乗り、後進の育成に励んだ。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の西川古柳の言及

【車人形】より

…これらは素人の郷土芸能にすぎないが,下恩方のは職業的人形座である。 創案は加須(現,埼玉県飯能市内)に生まれた永岡柳吉(1824‐97)で,説経節の習得ののち,大坂で人形遣いを修業し,江戸に帰って江戸人形遣いの3代目西川伊三郎の門弟となり西川古柳と称し,大神(現,昭島市内)に住んで,碁盤人形をヒントに車人形を考案したと伝える。文楽人形と同様の三人遣いの人形を一人遣い用に改めたもの。…

※「西川古柳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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