朝日日本歴史人物事典 「西川虎次郎」の解説
西川虎次郎
生年:慶応3.9.1(1867.9.28)
明治大正期の陸軍軍人。福岡県出身。西川与一の次男。明治22(1889)年陸軍士官学校,30年陸軍大学校を卒業。北清事変(1900)に際して清国に差遣,35年から2年間イギリスに派遣される。日露戦争(1904~05)では大本営兵站監部参謀を務めたのち,中佐で鴨緑江軍参謀として出征。戦後,陸大教官,第3師団参謀長,少将となって歩兵第19旅団長などを歴任。大正3(1914)年関東都督府参謀長に就任,第2次大隈重信内閣時の袁世凱打倒政策,第2次満蒙独立運動に関与した。6年中将となって歩兵学校校長,第13師団長,第1師団長などを務め,12年予備役。<著作>『西伯利亜出征私史』
(戸部良一)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報