西川虎次郎(読み)ニシカワ トラジロウ

20世紀日本人名事典 「西川虎次郎」の解説

西川 虎次郎
ニシカワ トラジロウ

明治〜昭和期の陸軍中将



生年
慶応3年9月1日(1867年)

没年
昭和19(1944)年8月18日

出身地
福岡県

学歴〔年〕
陸士〔明治22年〕卒,陸大〔明治30年〕卒

経歴
明治33年北清事変従軍日露戦争では大本営兵站監部参謀から鴨緑江軍参謀に転じて出征した。大正2年歩兵第19旅団長、3年関東都督府参謀長、5年参謀本部第4部長。6年中将となり、歩兵学校長。7年第13師団長、10年第1師団長。12年予備役。この間、関東都督府参謀長時代に第2次大隈内閣の袁世凱打倒政策や第2次満蒙開拓運動などに携わった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

朝日日本歴史人物事典 「西川虎次郎」の解説

西川虎次郎

没年:昭和19.8.18(1944)
生年:慶応3.9.1(1867.9.28)
明治大正期の陸軍軍人。福岡県出身。西川与一の次男。明治22(1889)年陸軍士官学校,30年陸軍大学校を卒業。北清事変(1900)に際して清国に差遣,35年から2年間イギリスに派遣される。日露戦争(1904~05)では大本営兵站監部参謀を務めたのち,中佐で鴨緑江軍参謀として出征。戦後,陸大教官,第3師団参謀長,少将となって歩兵第19旅団長などを歴任。大正3(1914)年関東都督府参謀長に就任,第2次大隈重信内閣時の袁世凱打倒政策,第2次満蒙独立運動に関与した。6年中将となって歩兵学校校長,第13師団長,第1師団長などを務め,12年予備役。<著作>『西伯利亜出征私史』

(戸部良一)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「西川虎次郎」の解説

西川虎次郎 にしかわ-とらじろう

1867-1944 明治-大正時代の軍人。
慶応3年9月1日生まれ。北清(ほくしん)事変,日露戦争に従軍。第三師団参謀長,歩兵第十九旅団長などを歴任。大正6年陸軍中将にすすみ,歩兵学校長などをつとめた。昭和19年8月18日死去。78歳。福岡県出身。陸軍大学校卒。著作に「西伯利亜(シベリア)出征私史」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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