西桂見遺跡(読み)にしかつらみいせき

日本歴史地名大系 「西桂見遺跡」の解説

西桂見遺跡
にしかつらみいせき

[現在地名]鳥取市桂見

湖山こやま池南東岸の標高四〇メートル前後の丘陵上に立地する墳墓を主体とした遺跡。昭和五五年(一九八〇)から翌年にかけて調査され、四隅突出型方形墓一基のほか弥生時代土壙墓群・古墳・中世墓群が検出された。このなかで注目されたのは、この型式としては日本最大級の四隅突出型方形墓で、墳丘の半分以上をすでに失っていたが、突出部を含めた一辺が六四メートル、墳丘の高さ五メートル。外表施設として特徴的な列石・貼石を確認。発掘調査で、わずかに残された墳頂部から木棺直葬の埋葬施設を検出しているが、中心主体とは考えられない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の西桂見遺跡の言及

【鳥取[市]】より

…鳥取県東部に位置する県庁所在都市。1889年市制。人口14万6330(1995)。市域は千代(せんだい)川下流部の鳥取平野と周辺の山地からなり,県の政治,経済,文化の中心的役割を果たしている。千代川東岸の低湿な三角州に位置する中心市街地は,近世には池田氏の城下町で,袋川下流部の河道を付け替え,池沼などを埋め立てて形成された。1871年鳥取県が成立したが,75年からの5年間は県全体が島根県の管轄下におかれ,松江に中心が移ったため,鳥取の町は一時さびれた。…

※「西桂見遺跡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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