西濃施村(読み)にしのせむら

日本歴史地名大系 「西濃施村」の解説

西濃施村
にしのせむら

[現在地名]高田町濃施

北新開きたしんがい村の東にあり、三池郡に属する。中世から近世初期までは南東隣の東濃施村とともに野志のし(野瀬)村に含まれた。表記は近世初期までは野志だが、その後野勢・濃施・野瀬など一定しない。しかし元禄国絵図では濃施が採用され、以後はこれに固定したようである。文禄四年(一五九五)の知行方目録では野志村とあり、高四七〇石余。元和七年(一六二一)の郡村帳には西野志村とあり、玄蕃高五一九石余、小物成は山手で米三斗余。ただし寛永四年(一六二七)に立花宗茂が三池龍助に与えた知行宛行状(柳河藩史五)には「野志村」のうち二〇石六斗とあって、東西の区別をしていない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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