西牧内村(読み)にしまきうちむら

日本歴史地名大系 「西牧内村」の解説

西牧内村
にしまきうちむら

[現在地名]岡崎市大和だいわ

かつて矢作川右岸の二つの支流に挟まれ、この河流による土砂の堆積上にある。北は東本郷ひがしほんごう村、東は筒針つつばり村、南は東牧内村、西は桑子くわご村・池端いけばた村に接する。中世平田ひらた矢作やはぎ郷に属し、その本貫の地という。「三河国名勝志」などによると、この辺りより南を真野林まののはやしと称したという。慶長九年(一六〇四)検地帳に字薬師前の地名が載るといい(矢作町誌)、「三河念仏相承日記」(上宮寺蔵)に載る「ヤハギ薬師堂」の旧跡はこの地に比定されてきた。

近世を通じて岡崎藩領で川西手永に属す。寛永郷帳高一四一石余。享和二年書上には人別二九八人、うち男一五一・女一四七。岡崎城下伝馬てんま町高札場まで一里二五町余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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