日本歴史地名大系 「西結村」の解説 西結村にしむすぶむら 岐阜県:安八郡安八町西結村[現在地名]安八町西結揖斐(いび)川左岸に位置し、寛文八年(一六六八)に成立したとされる墨俣(すのまた)輪中の西部にあたる。同輪中は結輪中とも称する。南は北今(きたいま)ヶ淵(ふち)村。古社結(むすび)神社が鎮座する。「拾遺集」にみえる読人不知の「君見ればむすぶの神ぞうらめしきつれなき人をなにつくりけん」の歌は、結神社のことを詠んだものであろう。「天文日記」の天文一六年(一五四七)四月二一日条に「濃州直参衆結願了」とあるが、近世初頭に東・西に分村したと考えられる。村の北部を美濃路が東西に走り、枝村として領家(りようけ)・数塚(かづか)(蚊塚)・五輪野(ごわの)(五和野)がある(新撰美濃志)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報