西路見村
さいろみむら
[現在地名]阿南市西路見町・出来町・向原町・畭町・福村町
七見村の北に位置する。東は江戸時代初期には紀伊水道に面していたが、海岸部の開発により東部が豊益新田となった。才路見・西路水とも記される。支落として福村、里として田中・向原、坊として出来町がある(阿波志)。慶長九年(一六〇四)の富岡庄内西路見村検地帳(阿南市役所文書)によれば田四〇町八反余・四四一石余、畑・居屋敷七町四反余・五四石余。慶長期のものと推定される国絵図に「さいろミ」、寛永(一六二四―四四)前期のものと推定される国絵図に「さいろミ村」とみえ、那東郡に属する。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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