西阿室村(読み)にしあもろむら

日本歴史地名大系 「西阿室村」の解説

西阿室村
にしあもろむら

[現在地名]瀬戸内町西阿室にしあむろ

伊子茂いきよも村の西方に位置し、集落は海に臨む。万暦二年(一五七四)五月二八日の琉球辞令書(須子茂文書)に「あもろ」とみえ、また「万暦二年にあもろの一人くろまかちの内より 十二つかたに二十二ましかうちはる 又三十二つかたに五十ましあもろはるとも ふミそい申候」と記される。これは瀬戸内西にし間切の須古茂すこむに住む「ねたち」が琉球国王から受給したもので、「ねたち」分の田地が不足していたことがわかったため、同年「あもろ」の「くろま」という者の田地のうちから「かうちはる」にある一二つか分(二二まし)、「あもろはる」(阿室原の意)にある三二つか(五〇まし)を充てることになっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android