西高町(読み)にしたかつじちよう

日本歴史地名大系 「西高町」の解説

西高
にしたかつじちよう

下京区高辻通堀川東入

東西に通る高辻通(旧五条大路)を挟む両側町。

平安京の条坊では左京五条二坊三保一一町南側及び同一二町北側の地。応永一二年(一四〇五)僧義縁の開基になる時宗荘厳しようごん寺は当町北つらにあり、高辻道場と称した(坊目誌)。文安五年(一四四八)正月二七日、南朝方の円満院前門主(義有王)の首級が京都に入り、当寺に安置されたことが「康富記」に「件賊首自元高辻堀川辺之寺預置之間、不及河原、於高辻堀川荘厳寺与油小路、間北頬也」とみえる。当寺は応仁元年(一四六七)兵火にかかり、文明年中(一四六九―八七)に再建されたが、天正一九年(一五九一)豊臣秀吉の命によって六条万里小路本塩竈もとしおがま(現下京区)に移転。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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