西黒野村(読み)にしくろのむら

日本歴史地名大系 「西黒野村」の解説

西黒野村
にしくろのむら

[現在地名]大野町黒野くろの

東黒野村の西に位置し、西を揖斐川支流の三水みみず川が流れる。慶長郷帳に村名がみえ、高六四一石余。元和二年(一六一六)の村高領知改帳では織田長孝(野村藩)領一〇石・旗本宮城豊盛領六三一石余。同五年尾張藩領となり幕末に至る。正保郷帳では田五三九石余・畑九二石余。明暦覚書によれば元高四四一石余・概免四ツ四分余、ほかに給人付一九〇石。人数三四〇、馬三四。「濃州徇行記」に家数一二三・人数五二七とあり、船六艘をもって農間に賃稼を行ったと記される。明治五年(一八七二)の村明細帳によれば田四六町余・畑四町一反余・屋敷二町四反余、家数一四八・人数五八四、馬三〇、農間に大工一・木挽一・畳屋三・紺屋一・商人宿一。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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