要法寺版(読み)ヨウボウジバン

デジタル大辞泉 「要法寺版」の意味・読み・例文・類語

ようぼうじ‐ばん〔エウボフジ‐〕【要法寺版】

慶長年間(1596~1615)要法寺の15世日性が刊行した銅活字版の書籍。「天台四教儀集註」「法華経伝記」「論語集解」「沙石集」などがある。

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精選版 日本国語大辞典 「要法寺版」の意味・読み・例文・類語

ようぼうじ‐ばんエウボフジ‥【要法寺版】

  1. 〘 名詞 〙 版本一つ。慶長年間(一五九六‐一六一五)、京都要法寺で、一五世日性が刊行した銅活字の版本。「文選」「論語集解」「沙石集」「和漢合運図」「法華経伝記」「天台四教儀集註」「元祖蓮公薩埵略伝」などがある。

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世界大百科事典(旧版)内の要法寺版の言及

【寺院版】より

…《雲門匡真禅師広録》3巻(1613),《臨済録》1巻(1613)などが印行された。 要法寺版京都の要法寺では円智日性(えんにちにつせい)の手で,慶長初年より活字開版が行われ,1600年(慶長5)に《法華経伝記》《倭漢皇統編年合運図》などを印行,その後も活字版および整版による開版を華々しく行った。 臨川寺版京都の臨済宗臨川寺では,1341年(興国2∥康永1)に《仏果圜悟禅師心要》《霊源和尚筆語》を開版,以後室町初期の1433年(永享5)までに十数種の開版が行われている。…

※「要法寺版」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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