見優り(読み)ミマサリ

デジタル大辞泉 「見優り」の意味・読み・例文・類語

み‐まさり【見優り/見勝り】

他のものよりすぐれて見えること。
「同じ年頃の他の少年に思い比べては、―のする賢さで」〈藤村・爺〉
前に見たときよりすぐれて見えること。また、予想よりすぐれて見えること。
「かやうに奥まりたらむあたりの、―せむこそをかしかるべけれ」〈橋姫

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精選版 日本国語大辞典 「見優り」の意味・読み・例文・類語

み‐まさり【見優・見勝】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 実際に見ると、想像・予想よりもすぐれていること。聞いていたよりも実物が立派なこと。見増し。また、以前よりまさって見えること。見劣りに対していう。
    1. [初出の実例]「ついまさり給へれば、見まさりにこそはおはすれ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開上)
  3. 見た目に、他よりすぐれていること。見増し。
    1. [初出の実例]「同じ年頃の他の少年に思ひ比べては、見勝りのする賢さで」(出典:爺(1903)〈島崎藤村〉)

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