最新 地学事典 「見掛けの極移動曲線」の解説
みかけのきょくいどうきょくせん
見掛けの極移動曲線
apparent polar wander path
大陸と極とはいずれも移動しているが,ある大陸(地塊)から見た相対的な極の位置の軌跡を見かけの極移動曲線または極移動と呼ぶ。実際的には,一体として運動したと考えられる大陸(地塊)上の多数の古地磁気方位から仮想的地磁気極を求め,ある年代幅ごとに平均して,年代順に結ぶことで得る。分裂した二つの大陸(地塊)の見かけの極移動曲線の形態は分裂以前の年代では一致するはずで,その位置を合わせるように大陸(地塊)を移動することによって,二つの大陸(地塊)の過去の位置関係を一意に決めることができる。1950年代後半にS.K.Runcornらは大西洋を挟むヨーロッパ・北米両大陸にこの手法を適用して,北米大陸の西進を見いだし,大陸移動説復活に大きく貢献した。
執筆者:渋谷 秀敏
参照項目:仮想的地磁気極
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

