見損(読み)みそこなう

精選版 日本国語大辞典 「見損」の意味・読み・例文・類語

み‐そこな・う ‥そこなふ【見損】

〘他ワ五(ハ四)〙 (「みぞこなう」とも)
① 見あやまる。見まちがう。見てまちがった判断をする。みそこねる。
史記抄(1477)五「此らをわるく見たらば見そこなわうぞ」
金毘羅(1909)〈森鴎外〉「どんな名医にも見損ふことはある」
評価をあやまる。みそこねる。
浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)二「見ぞこなふたる根性かな」
③ 見る機会をのがす。見損じる。見はずす。みそこねる。
虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一「君の様に計画ばかりして一向実行しない男と旅行すると、どこもかしこも見損(ミソコナ)って仕舞ふ」

み‐そんじ【見損】

〘名〙 見あやまること。見まちがうこと。また特に、囲碁将棋で、相手着手に気づかないこと。みそこない。
政談(1727頃)三「我終に見覚ぬ筋、きっかけの筋は不知故、見損じある也」

み‐そん・ずる【見損】

〘他サ変〙 みそん・ず 〘他サ変〙 見あやまる。見まちがう。見そこなう。みそんじる。
平家(13C前)四「最愛ありしかば、いかでか見そんじたてまつるべき」

み‐そこない ‥そこなひ【見損】

〘名〙 見そこなうこと。見あやまること。
驟雨(1924)〈岸田国士〉「これやね、やっぱり、見損ひ」

み‐そん・じる【見損】

〘他ザ上一〙 =みそんずる(見損)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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