見相(読み)けんそう

精選版 日本国語大辞典 「見相」の意味・読み・例文・類語

けん‐そう‥サウ【見相】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人の表情。顔つき。
    1. [初出の実例]「娘は母親の見相(ケンサウ)の俄に変ったのを見て」(出典破垣(1901)〈内田魯庵〉一)
  3. 仏語真如根本無明によって起動され、生滅の迷をあらわし出す相状について、起信論が説く三細、六麤(ろくそ)の、その三細の一つ。根本無明によって真如が起動される、その最初の状態を無明業相といい、まだ主観客観の未分の状態であるが、それから対象を認識する主観、すなわち心が生じ、そしてこれからさらに認識対象が起こるとする。この第二に生ずる主観が今の見相(くわしくは能見相という)、客観が境界相で、この無明業相以下の三つを三細という。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 母親

収穫年度を2年経過した米。《季 秋》[類語]米・玄米・白米・新米・古米・粳うるち・粳米・糯もち・糯米・黒米・胚芽米・精白米・内地米・外米・早場米・遅場米・新穀・米粒・飯粒・小米・屑米...

古古米の用語解説を読む