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客観 きゃっかん object

翻訳|object

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

客観
きゃっかん
object

主観に対するもの。客体ともいう。ラテン語 objectumに由来するが,中世スコラ哲学では,その意味は今日とは逆で,意識内容,表象の意であった。この傾向は 17世紀まで続き,デカルトにおいても realitas objectivaは観念的実在の意であり,realitas actualis (現実的実在) または realitas formalis (形相的実在) と区別された。

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デジタル大辞泉の解説

かっ‐かん〔カククワン〕【客観】

[名](スル)きゃっかん(客観)

きゃっ‐かん〔キヤククワン〕【客観】

[名](スル)
観察・認識などの精神活動の対象となるもの。かっかん。⇔主観
主観から独立して存在する外界の事物。客体。かっかん。⇔主観
当事者ではなく、第三者の立場から観察し、考えること。また、その考え。かっかん。
「つくづく自分自身を―しなければならなくなる」〈梶井・瀬山の話〉

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百科事典マイペディアの解説

客観【きゃっかん】

主観・客観

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大辞林 第三版の解説

かくかん【客観】

かっかん【客観】

( 名 ) スル
きゃっかん(客観) 」に同じ。 「自己を-してゐるのかも知れない/青年 鷗外

きゃっかん【客観】

主観の認識・行為の対象となるもの。主観に現れるもの。世界。かっかん。
特定の認識作用や関心を超えた一般的ないし普遍的なもの。主観から独立して存在するもの。客体。かっかん。
▽↔ 主観 〔漢籍では「立派な容貌、外観」の意。「哲学字彙」(1881年)に英語 object の訳語として載る。明治期には「かっかん」と読むのが一般的〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

客観
きゃっかん
object

主観の対(つい)概念。「主観―客観」関係は近世哲学の根本的枠組みである。この関係をどうとらえるかによって、客観は異なった意味をもつ。
(1)主観subjectum(ラテン語)が根底に横たわる現実的実在であるのに対し、客観objectumラテンは「前に投げられたもの」として、意識の表象像、意識内容を意味する。たとえばデカルトの「客観的実在性」は意識のうちにある限りでの実在性を意味している。
(2)認識する主観の対象であるが、その存在が個人的主観に依存しないものをいう。しかしあらゆる主観に普遍的に妥当するという意味で、主観との相関関係のうちにある。たとえばフッサールにおいて客観は間(かん)主観的に構成される。
(3)その存在があらゆる主観から端的に独立である実在をいう。客観こそが実在であり、客観の存在が主観における普遍妥当性を可能にする。主観が客観に依存するのである。この「主観―客観」関係は(1)と逆の関係である。[細川亮一]

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世界大百科事典内の客観の言及

【西洋哲学】より

…この〈ヒュポケイメノン〉がラテン語ではsubjectum(下に投げ出されてあるもの)と訳され,〈シュンベベコス〉がaccidens(偶有性)と訳されて,〈基体‐属性〉というこのとらえ方は中世のスコラ哲学や,さらには近代哲学にもそのまま受けつがれてゆくのである。
【主観‐客観と主体‐客体】
 〈ヒュポケイメノン〉のラテン訳であるsubjectumという言葉は,スコラ哲学や近代初期の哲学においては,それ自体で存在し,もろもろの作用・性質・状態を担う〈基体〉という意味で使われていた。ホッブズやライプニッツは魂をsubjectumと呼んでいるが,それも感覚を担う基体という意味においてであり,そこには〈主観〉という意味合いはない。…

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