見繕う(読み)ミツクロウ

デジタル大辞泉 「見繕う」の意味・読み・例文・類語

み‐つくろ・う〔‐つくろふ〕【見繕う】

[動ワ五(ハ四)]
適当に選んでととのえる。「あり合わせの中から一つ二つ―・って出す」
よく見て判断する。見定める。見はからう。
「あへて敵のていをも―・はざりける処に」〈古活字本平治・中〉
[類語]見計らう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「見繕う」の意味・読み・例文・類語

み‐つくろ・う‥つくろふ【見繕】

  1. 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙
  2. 様子をよく見て態勢をととのえる。見はからう。
    1. [初出の実例]「あへて敵の躰をも見つくろはざりける処に」(出典:平治物語(1220頃か)中)
  3. 適当に選んでととのえる。
    1. [初出の実例]「眼公そこらへいって見つくろって来てくれねへか」(出典:滑稽本・八笑人(1820‐49)初)

み‐つくら・う‥つくらふ【見繕】

  1. 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙 「みつくろう(見繕)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「かならず跡を頼みますと小づま引上身づくらふ」(出典:浄瑠璃・嫗山姥(1712頃)一)

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