精選版 日本国語大辞典 「見証人」の意味・読み・例文・類語 けそう‐の‐ひと【見証人】 〘 名詞 〙 中古、碁や双六(すごろく)などで、かたわらにいて勝ち負けを見とどける人。また、当事者でなく、そばで見ている人。傍観者。第三者。[初出の実例]「御文、御覧ずべき人は、ただに、物せさせ給ふめり。けさうの人なん、いかなることにかと、心得がたく侍るを。猶、のたまはせよ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夢浮橋)見証人の補助注記一説に「けそう」を「見証」と「眷属(けぞう)」の二種に分け、「源氏‐浮舟」の「女こそ、罪深うおはするものはあれ。すずろなるけそうの人をさへ、まどはし給ひて、そらごとをさへ、せさせ給ふよ」のような例は、「眷属(従者)」と解する。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例