精選版 日本国語大辞典 「見込」の意味・読み・例文・類語
み‐こみ【見込】
- 〘 名詞 〙
- ① 見た様子。みば。みえ。見かけ。外観。
- [初出の実例]「見こみよし花も奥ある家桜〈風虎〉」(出典:俳諧・詞林金玉集(1679)五)
- 「家は何処までも奇麗にて見こみの好ければ」(出典:うつせみ(1895)〈樋口一葉〉一)
- ② 目をつけてねらいとするところ。手に入れようとめざしているもの。めあて。
- [初出の実例]「どこに見こみあって百にちかい婆々とは死んだ事ぞ」(出典:浮世草子・世間娘容気(1717))
- ③ 先行きの予想。また将来の可能性や望み。あて。
- [初出の実例]「益々死戦を決するの有様あり。這は汝等の見込の違ひしか」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後)
- 「治癒の見込なしといふ」(出典:舞姫(1890)〈森鴎外〉)
- ④ 刀の鍔などの細工物で、入念な細工をした物。
- ⑤ 茶碗や鉢の内面。
- ⑥ 建築で、部材の側面。