コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

規定婚 きていこんprescriptive marriage

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

規定婚
きていこん
prescriptive marriage

特定集団の成員が自分の唯一の配偶者として規定されている結婚。この場合の特定集団の成員とは,個人を指すのではなく,特定のカテゴリーや系譜上の関係を意味している。人間社会には,自分の属する集団や他集団との婚姻を禁止したり,他集団との婚姻を奨励するといった具合に,婚姻に関するさまざまな規則が存在する。その一つに,イトコ婚があり,インドのブルム族のそれを分析するに際して,イギリスの R.ニーダムは,「規定」と「選好」という2つの概念を適用した。規定婚を行なう社会でも,それを維持できなくなった場合には「選好婚」に移行することもあり,規定という概念の妥当性について,ニーダムと多くの研究者の間で激しい論争が展開された。その結果,ニーダムは,規定婚とは社会規範ではなく,親族名称体系上,結婚可能な範囲が一つの名称カテゴリーに限定されている婚姻形式であると結論した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

規定婚の関連キーワード婚外子と相続差別

今日のキーワード

ムガベ大統領

1924年、英植民地の南ローデシア(現ジンバブエ)生まれ。解放闘争に参加し、80年にジンバブエを独立に導いた。同年から首相、87年から大統領として実権を握り続けた。2000年以降は白人農場主の農園を強...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android