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妥当性 だとうせいvalidity; Geltung

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

妥当性
だとうせい
validity; Geltung

命題の真,とは区別され,推論において,前提から許容された推論規則によって帰結が導出されている場合をさす。妥当推理であっても前提が偽であれば帰結は真とはかぎらないので,特に真なる前提から妥当な推理を行なっている推理を「確実」 soundな推理という。

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デジタル大辞泉の解説

だとう‐せい〔ダタウ‐〕【妥当性】

うまく適合する度合い。「妥当性に欠ける」「妥当性を問う」
哲学で、認識や価値や意味などが普遍的、必然的に是認される場合、それらがもつ性質。

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大辞林 第三版の解説

だとうせい【妥当性】

実情などによくあてはまり、適切である性質。 「 -を欠く」
〘哲〙 〔 validity; ドイツ Gültigkeit〕 ある判断の認識上の価値。ロッツェや新カント学派では、真なる命題が示す意味内容は判断主体の心理状態から独立で、普遍的承認を強いることができる。普遍妥当性。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

妥当性
だとうせい
validity英語
Geltungドイツ語

認識ないしは判断が時間的、場所的な制限を超えて通用し、否応(いやおう)なしに承認を迫ること、すなわち客観性、普遍性、必然性をもつことをいう。普遍妥当性とほぼ同義に用いられる。哲学用語としては、ロッツェのプラトン解釈において「実在」と対立する意味を与えられ、それが新カント派によって引き継がれ、展開された。彼はプラトンのイデアを形而上(けいじじょう)学的実体として実在するものではなく、論理的に妥当するものと解した。新カント派は真理の規準をこの意味での妥当性に求め、さらにそれを善や美の価値評価にまで拡張した。論理学用語としては、推論や命題が論理的に真であることをさす。前提P1……Pnから結論Cを導く演繹(えんえき)的推論において、すべての前提が真となるあらゆる解釈の下で結論が真となれば、すなわち反例が一つも存在しなければ、その推論は妥当であるといわれる。また、ある命題があらゆる解釈の下で真であれば、それは妥当な命題または恒真(こうしん)命題(トートロジー)とよばれる。[野家啓一]

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