覚応院
かくおういん
[現在地名]相馬村湯口 一ノ安田
湯口集落の南端、湯口山の麓にある。行峰山と号し、真言宗醍醐派。本尊は波切不動明王。長楽寺とも称する。
享和三年(一八〇三)の寺社領分限帳(国立史料館蔵)によれば真言宗の三宝院(現京都市伏見区)系で、大行院(現廃寺)の支配である。最も古い過去帳によれば草創は享保一三年(一七二八)、開山は大越家阿闍梨覚栄とされる。藩政時代は祈祷寺で、代々の藩主が毎年祈祷に訪れ、最勝院(現弘前市)などとともに寺禄を得ていた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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